ハードカバーは高いっす。

□「アブサン −聖なる酒の幻」 クリストフ・バタイユ
簡潔な文の中にこそ美しさあり、感動した。


□「ボディ・アーティスト」 ドン・デリーロ
どこか噛み合わない夫婦の会話と朝の光景。散文詩めいた冒頭から惹かれた。これまた文章が綺麗です。詩的な文章で、普段詩は読み慣れてないんだけど惹かれる傾向にあったので興味深く読みながら進んでいった。短いようで長い不思議なお話。まさに時間の経過を認識することが出来ない。表紙イラストはエドツワキ。そう海外の作家は読まないけどフランス文学ときてアメリカ文学。海外文学の中でも、両方とも 本来 ではないところで新境地みたいな。本来好きな感じを読みたいなー、と思った(やっぱダグクーだったり)。


□「仔羊の巣」 坂木司
ちょっと前に読んだもの。加納朋子の「掌の中の小鳥」のような日常のミステリ。こちらのがベター(登場人物やちょっとしたシーンが好み)。ホームズとワトスンの構図。鳥井と坂木の関係がよい、と思っていたけど1冊目まで。2冊目はくどかった。書いたのは女性だと思うけれど。音楽は女性の方が好みだけど(例えば歌声とか)文章は男性が書くものがすきみたい。



只今「江分利満氏の優雅な生活」読中。イイ感じで本に手を伸ばせています。映画観に行きたいなー。ただGWは混むからやだな。ちょっと渇望中でありまする。