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「モーターサイクルダイアリーズ」のウォルター・サレス監督作品。非常に良かった。久々に第3者におすすめしたいと思った映画。主演のロドリゴ・サントロも素晴らしい。ガエルみたくなる予感。弟役の少年が泣かせるんですけどね。家族の風景とか町の風景とか、モーターサイクル−−の工場に出稼ぎに行く夫婦みたいに、現実を浮かび上がらせ、深いです。その風景を見てるだけで、淡々と気付けばえぐられるような。オープニングとエンディングの繋がりにも泣きそうになりましたねぇ。ジャケットも惹かれる感じでいいですね。
1910年のブラジル。プレヴィス家の長男がフェレイラ家の人間に殺された。プレヴィスの次男トーニョはフェレイラの家長に復讐をし、フェレイラ家からの復讐は逃れられない運命にあった。そんなときトーニョは弟のパクーと見たサーカスで、火吹き女のクララに心ひかれる。クララもトーニョに心奪われるが、復讐のときが近づいていた…。
血で血を洗う殺し合いを続けるふたつの家、そうせざるをえない時代が哀しく、犠牲になっていく人間たちが哀れでならない。まるで儀式のように殺し合い、その理不尽な運命を受け入れる家族の歴史に一石を投じるのは幼い三男。彼の行動が哀しい歴史に終止符を打つのか…。
地の権利を巡って熾烈な争いを続けてきたふたつの家族の宿命と、不幸の連鎖を絶ち新しい道を切り開こうとする若い兄弟の葛藤を描く。
ふと、「ぼくは怖くない」を思い出す。通じるものがあるような。ラストは明るくないけれど、哀しみはここで終わってほしい、と光を見出したい。