新宿、ジュンク堂にて。

ゴシップガール〈5〉いつも誰かに恋してる篇

ゴシップガール〈5〉いつも誰かに恋してる篇

主人公はNYのアッパー・イーストサイドに住む“トクベツ”な女の子たち。生まれつき「セレブ」と呼ばれる彼女たちの生活はちょっと普通じゃない。恋もおしゃれもゴシップネタの華やかさも超一級!でも、友だちのことで悩み、男の子のことで一喜一憂するあたりは、やっぱり普通の女の子。乙女心はフクザツなのです。

意外と早く出たシリーズ第5弾。今回マジマジと思ったのは、実際にNYに住んでいる、生粋のニューヨーカーが描く、NYでの生活って凄くリアルな訳で。そのリアルが「これ」な訳だから、ほんと凄いよなあこんな生活。日本でのセレブなんて比べ物になんないぜ、こんなアッパーな生活を送る若者たちに。・・・・ニューヨークに生まれたかったよお。ニューヨーカーになりたいよぉ。・・・さておき、感想としてはやはりもう主役の座はがっちりと譲らなくなったブレア。しかし、おいおい?ネイトの元に戻っちゃうの?義弟のアーロンの出番はほとんどないし。面白くなってきたダンとヴァネッサの2人も元サヤぽい。うーん、何だかなあ。期待外れの流れ。

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)

久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まった。(あそこなら完璧な密室をつくることができる―)当日、伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か?部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。緻密な偽装工作の齟齬を一つ一つ解いていく優佳。開かない扉を前に、2人の息詰まる頭脳戦が始まった…。
<著者のことば>「鍵のかかった扉を、斧でたたき壊す」本格ミステリの世界にはよくあるシーンです。「そうではない」話を書こうと思いました。閉ざされた扉を前にして、探偵と犯人が静かな戦いを繰り広げる。この本に書かれているのは、そんな物語です。対決の立会人はわずかに四人。あなたが、五人目です。

久しぶりにミステリーを手に取ってみようかと、「このミステリーがすごい 2005」第2位の作品。

モーダルな事象 (本格ミステリ・マスターズ)

モーダルな事象 (本格ミステリ・マスターズ)

大阪のしがない短大で日本近代文学を講じる桑潟幸一助教授(通称・桑幸)のもとに、とある童話作家の遺稿がもちこまれた。桑幸がこれを発表するや意想外の反響を得るのだが、喜びも束の間、遺稿は盗まれ、編集者は首なし死体で発見されて…絢爛たる謎、探究の恍惚、日本近代文学の輝ける未来。

「このミス」17位。
ミステリーを読んでも推理する訳ではないので、どの作品も楽しめるんだけど、ミステリーで何が好き?お奨め?と言われると困る。事実、現代の国内ミステリーで推理小説として面白く感じるのは難しいのかもしれない。海外の古典推理小説から入ったので(ドイル、アガサ、エラリー、カー、ヴァン・・・・)、あのときの小説で得た興奮は2度と覚えられないのでは?と思う。(結局、出尽くしたものだから)

そういう訳で、このミス2005にも選ばれた北村薫の『ニッポン硬貨の謎』は気になっています。エラリー・クイーンに挑戦!

gift

gift

神さまの手から零れ落ちた、19の小さな奇蹟。
妖精の足跡、神聖なる生春巻、無人島で幻の音楽を聞き続ける男強靱かつ豊かなイマジネーションで世界を19の物語に結晶。『アラビアの夜の種族』『サウンドトラック』の著者が紡ぐ掌編集。

『ベルカ、吠えないのか?』が絶賛を浴びた(このミス2005でも第7位)、古川日出男の短編集。村上春樹チルドレンと言われてるけれど、村上春樹を1,5冊しか読んだ事のない自分には何の問題もない。んーが、しかし。ペラペラめくった感じ、文章の至る所に苦手意識。これが村上春樹敬遠の所以である、と 思っている。

戦争の法

戦争の法

「あの戦争に関しては皆が皆健忘症にかかってしまったらしい。シェルショックと言う訳だろうか。」…1975年、日本海側にあるN県が突如独立を宣言し、街にはソ連兵が駐留するようになった。紡績工場だった「私」の家は一変した。父は家族を捨てて闇屋となり、母はソ連兵相手の売春宿の女将となった。そして、中学生の私は千秋と一緒に山へ行きゲリラの一員となった。偏屈奇矯な伍長の訓練を受けた私たちはゲリラとして、伍長の性格どおりの作戦に参加していった。

随分 昔に読んだ佐藤哲也の『イラハイ』が凄く好きで、その奥方である佐藤亜紀のこの本は前から読みたかったもの。ブッキングから復刊してると知って購入してきました。



ぼちぼち読んでいるので、感想はのちのち。