youmay2006-08-28


嫌々映画を観たのは初めてです(笑)。といってもこの映画自体は凄く観たかったのだけど、仕事終わりで疲れて、とても映画なんて観る気分じゃないってのに、仕事で 今月中に1本観ろ、とせかされ、今月中って(あと4日)、今日しか観るときねえじゃねえか!と、チャリ飛ばして観て来ました。


・ダックシーズン@下高井戸シネマ


疲れなんてなんのその。初っ端から期待しちゃう感じ。ボサノバをカバーしたラテンPOPが可愛い。
以下、適当にあらすじ書いてきます。だらーっと。

メキシコ。ある団地で母親に留守番を任された14歳のフラマは友達のモコとゲーム(Xbox)に熱中する。そこに隣に住むリタがオーブンを使わせてくれとやって来るのでご勝手にと、ゲームに戻り熱中。盛り上がって来たところで停電が起きてしまい、しらけ気味。母親からもらったお金でピザを頼むことにした。到着したピザ店の配達人ウリセスと配達が30分以内かそうでないかで揉め、お金を払うまで帰らないとウリセスは部屋に居座る。困ったフラマとモコはゲームで勝敗を決めようと提案する。サッカーゲームで勝負、フラマ対ウリセス。勝負は白熱、同点でロスタイム。フラマが放ったシュートはゴールに!・・・・というところでまた停電。ブツッとテレビは切れる。勝敗はうやむや。居間に見物に来ていたリタはまた台所にでケーキ作りに戻り、モコもそれを手伝わされることに。フラマとウリセスはいさかいを起こし、フラマは怪我をしてしまうが、部屋に閉じこもったフラマ相手にウリセスが身の上を話す事によって、お互いの事実を知ることができ、距離が縮まる。4人でソファに座っていると居間に飾ってあるアヒルの絵に注目が集まる。しかし、フラマはどうもそれが気に入らないらしい。モコ曰く、両親が離婚することになり、その絵をどちらが所有するかで揉めているとのこと。アルバムを引っ張り出してみると、フラマの髪の色だけ違う為、父親が違うんじゃないかという疑惑が湧く。食器は山積み小麦粉が飛び散る台所のあまりの惨状に、フラマは 帰れ!とリタを追い出そうとするもリタは誰も祝ってくれない誕生日に自分でケーキを作っているらしい。そしてケーキ作り再開。だがあまりにまずいのでチョコレートブラウニーに変更。またしても手伝わされるモコはそこでにリタに誘惑される。翻弄されながら大人ぶるモコだったが、ここで衝撃の事実告白。出来上がったブラウニーは本当に美味しく、4人は絶賛でぱく付く。が、ここでウリセスが一言。『・・・・・葉っぱ入りじゃないか。』 リタが母からくすねたマリファナを入れたブラウニーのせいで4人はトリップ。アヒルの絵が不思議な変化をみせ始めるのを筆頭に、夢のような時間は過ぎるけれど、現実に戻るときがやって来る。一見何も変わってないように見えるけれど、どこか以前より変わった4人・・・・・。


パンフレットに書いてあったけど、確かにケビン・スミスの『クラークス』に近いのかもしれない。どこにでも居そうな普通な人の普通の生活を切り取ったという点で(同じモノクロムービーだ)。日常を切り取る映画って難しいと思うんだけど、面白いものはほんと面白く出来てる。これはその例に挙げるべき愛すべき作品。音楽も良かったし映像もおしゃれで雰囲気もぐー。面白かったー。
メキシコのアカデミー賞を総なめにした作品らしいけど、同じく総なめにした『アモーレス・ペロス』を丁度ここ下高井戸シネマで数年前に観て、ガエルに恋したように。ココでまたCUTEなラテン俳優にメロメロ。RANCIDのTシャツ着たディエゴ・カターニャ・モリソンドにノックダウン。いやー、相当いいよ、イイデスヨ。まだ13歳ですって。(変タイがいます。ニゲテ!)