今宵、フィッツジェラルド劇場で@下高井戸シネマ
映画ファンにはお馴染み、ロバート・アルトマンの遺作を観てきました。
アルトマンの作品は、淡々としていながら深遠。そこに何を見出だすかはその人次第だろうけど、大人になりようやくその深みを見つける事が出来た気がします。それが遺作であるとは。年老いたアルトマンは優しいです。本編中の悲しみは沢山の事象の中の1つで過ぎ去るよう大ごとには描かないけれどかすかに温かみが残る。 -- 巨匠アルトマンの後継者といえば新世代の名匠ポール・トーマス・アンダーソン。今作では彼がサブとして常に撮影現場に居たそう。あれだけアルトマンにオマージュを捧げるPTAだけに嬉しそうな顔が浮かぶ。エンドロールのspecial thanksの頭にPTAの名前を見つけて嬉々でした。群像劇が珍しいリンジー・ローハンも可愛かったし、他のキャストも魅力的でした。情報が錯綜して勘違いをしていたけれど、トム・ウェイツとライル・ラヴェットだといわれたカウボーイ・シンガーの2人組はウディ・ハレルソンジョン・C・ライリーが演じて、この2人もとても良かったです、Bad Jokesなんて最高。こういう掛け合い『ブロック・パーティー』でデイブ・シャペルモス・デフもやっていたけど(モスはなんとドラム!かっこいい!決まってる!)、アメリカではお馴染みのものなのかな。
アルトマンを自分の死を予感してこの作品を撮ったのでしょうか。そう考えると生い立ちを知ってその詩を読んだ、立原道造の時のような衝撃です。(彼は夭逝でしたが)



今日はMORE FUNと3MMのライブがあって行けずに残念。3MMは勿論、MORE FUNはオムニバスで一聴き惚れしていたので復活は見逃したくなかった。偏頭痛に敗北。映画は行ったでしょ、っていう。ライブハウスは人が多いから、下高井戸シネマは公開初日でも客入りは少なくよかったです。