神に誓っていうけど、ここ5年で最高の小説だ。
少なくとも5年。もしかすると10年来の傑作だ。


そんな帯に綴られたパラニュークの言葉。その先入観からか映画を観ている感覚。実際映画化。

曲芸師のハンドブック

曲芸師のハンドブック

  • 作者: クレイグクレヴェンジャー,Craig Clevenger,三川基好
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2008/04/01
  • メディア: 単行本
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薬の過剰摂取→別人になるそもそもの根本、原因の設定が弱いと感じながら*1、最後でそう来ますかと、ま、いいか。大どんでん返しには程遠いが。割とこじんまりとした話。主人公以外の人物が薄くて弱くて、せめてキアラと医師と悪役はもっと肉厚にして下さい、お腹減った。読後は意外と爽やか。主人公の頭脳明晰っぷりは素敵だ。

*1:事件性も、劇的でもない→実際大きな事件は起こらない。