インカレ準決勝。2試合を観戦。


専修大学 × 慶應義塾大学
いつぞやのカード。 慶應と双璧を為す形で当時、派手で華があって魅せる格好いい集団から、勝てない試合が続き、ようやく舵取り落ち着いた辺りを ちゃんと観た時の勝手な意見ですが。凄くいい選手は多くて、田中君とか#28飯田貴大君とか#10能登裕介君ら。それを見るに、そこにガードさえばっちり決まれば専修は強くなるんじゃないかと思っていて。そこへ#0堤啓士朗君の復活ですよ。これに沸かない訳がない。復活?復活?と噂されてからが長かった。今季復帰した文を見てずっと観たいと思っていたんですね。言わずもがな慶應ファンな僕ですが、今日は終始堤選手を目で追ってしまい、気持ちも専修寄りになっていく。やはりとても良い選手で、所々技アリ。残念な思いも生まれ、もっと持続してプレーしていて欲しかったし、もっと長くそのプレーを観たいと思う選手。大差の敗戦も試合後に小さく拍手し笑顔だったのも好感度アップだ。
観た時はトランジションゲームを展開していてその時は専修も悪くないと思ったけど、慶應が強過ぎた。やっぱり冬に観る慶應が1番好き。球離れがいいというか、ショートパスが面白い位回るというか、チームの呼吸がとても合っている。慶應らしさここにあり、と、ここに来てようやく慶應が好きになって来たと、エンジン掛かるのが遅い冬なのだった(笑)。
専修大 ● 67 − 90 ○ 慶應義塾



こんなに面白いゲームは、面白いチームは久しぶりです。
国士舘が止まらない!国士舘がたまらない!


青山学院大学 × 国士舘大学
筆頭優勝候補・青学に、3部から2部に昇格したばかりの国士舘が挑む。

序盤は譲らず。国士舘が青学に走り負けていない、跳び負けていない。しかしこっからが流石の青学で、お得意のアーリーオフェンスが炸裂、何度となく速攻を決める。点差が徐々に開く、見せつける王者の貫禄。しかし始まる猛追、意気消沈の後のパーティータイム。1Q・後半〜2Q・5分台までが国士舘の魔法にかかったような、体育館に衝撃が走る。青学がパッシングで速いパス回し、これが逃げに見えるんですよね。何てったって国士舘の早いチェックに(素晴らしい)、隙あらばスティールにパスカット、ルーズボールに飛び込み、とボールへの反応が目を見張るくらい凄い。そしてキチっとリバウンドをとってフロントコートへ持ち込み、スピード感ありつつ独特のリズムで崩して、アウトから沈める。  ・・・・・・っつ。 そう、そうこれですよー!!バスケットボールって面白いんですよー!! って久々にこういう感覚に陥りました。こんなに神懸かった試合を見せてくれてありがとう。国士舘のメンバーには最大の感謝と賛辞を。

そのアウトサイドシュートが神懸かり的。一体何本沈めただろうか。そのオカシイ位連続で沈める3Pに、会場は決勝戦のような盛り上がり。#10吉満俊孝選手、#5立花大介選手、#4寺嶋徹選手の小兵が素晴らしい。寺嶋選手は汗かき役で泥臭く要所要所に効いている。立花選手のゲームメイクと自らの突破はちょっとこの選手どこに隠してたの?という興奮を与える。そしてシューター吉満君の3Pがこれでもかという程冴えわたる。後半は流石に確率は落ちたけど重要な場面には決めて来る。振り向きざまのクイックシュートなんてお口あんぐり。思わず呟きました、子宮から生まれてないだろうリングから産まれたんだろう、な!な!。何だその産まれる前から知ってました的感覚。感覚だけで打って入るリング確認しなくても入るんじゃ?彼のシュートだけで白飯オイシク食べれちゃいます。/そして大学バスケ界の白熊アイス、じゃなくてオアシス。#13馬隆選手(ウィンターカップでうまたかしと呼んでたのはナイショナイショ)。驚いたのが、馬君が青学#8荒尾岳選手を見事に抑え込んでいる。器用だと知ってはいたが凄い。リバウンド・ロングレンジからのシュート・ドライブ、何でもござれ。そして圧倒的にかわい過ぎる顔。真剣にあの顔を芋版画の芋に刻みたい。/一時30点差近くまで広がる。そこは流石の青学、こういう舞台での戦い方を知っている、自信を取り戻したかのようにディフェンスからオフェンスに繋いで攻め立てる。オールコートでプレッシャーかけて、相手のターンオーバーを誘い、#28辻直人君のアウトサイドで点差を縮める。変わって国士舘は場慣れしていないというかプレッシャーが感じて取れる。慌てず慌てず落ち着いて、としかし点差は一気に6点差。審判空気とか読まなくていいから。前半あんなにシュパシュパ!動いてたので運動量は落ちたも必死で守る。此所という時に連続で3Pも。攻め急がずゆっくり時間を使って行けば大丈夫。勝利を確信した所で、思う事は一つ。拝啓、青学様。 う  め  だ  だ  せ  や  、 こ  ら  ぁ 。
青山学院大 ● 80 − 92 ○ 国士舘大


基本的にジャイアントキリング嫌いじゃないんですよね。 そういう訳で国士舘にココロ踊らされたナイスゲーム。