youmay2009-06-19

今日は桜桃忌。生誕日であり、奇しくも最期を遂げた彼が玉川上水で見つかった日。


太宰治の本はけっこ読んだ気がするんですが。とりわけ、嘘、ずば抜けて大好きな「パンドラの匣」が映画化だそう。


口から胃袋出そうな衝撃。とてもとても好きで特別だからショックかも。『パンドラの匣』の爽快感は普通じゃない。扉が心地よくノックされるような、開け放たれるような、新しい扉が待っているような、軽やかなあの感覚。朝の雫、昼の風、夜の星。そんな煌めきです。


少し年齢の上の方が太宰に心を揺さぶられるのとはまた別なんだと思います 当たり前だけど。蒼いというより、本来の意味の若い気持ちでミーハーに愛す。彼の小説を読んでたらカッコいい哉、なんてそんな浅ハカナ性根で手を伸ばして、時間が流れても今でも好きって臆面なく言える。明るーい話がとびっきりお洒落に映るんだもの。


10代の頃から好きな言葉。右→のギズモ下にも記してる「或いはね。」は、実は『パンドラの匣』の主人公ひばりの台詞から来ています。