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- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2009/12/02
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ジェームズ・フランコの演技が素晴らしすぎる。イケメンなのにスティフラー@アメパイみたいな。もうスモーキングハイというかキャリアハイなんじゃないかな。不死身のレッドを演じるダニー・マクブライドが超キュート。
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エンドロールのNGシーンで自身の台詞に思わず吹き出したフェレルが一言、「こんなアホくさいことよく言うね」が最高!(脚本は貴方だっての)
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「世界の終わり」へのカウントダウンが始まる。
テキサスが核攻撃を受け、第三次世界大戦が勃発した後の「もうひとつのアメリカ」。徴兵制が復活し、多くの若者が命を落とした。国内にストックされた石油は使い尽くされ、国は荒廃状態だ。インターネットと監視カメラを通じて個人の行動を管理する特務機関「US認証」の支配力は増加する一方、管理から自由と神の死滅を訴えるテロリスト集団、ネオ・マルキストたちの暴動も激化していく。そんな中、共和党選出の大統領候補の娘婿で、アクション・スターのボクサー・サンタクロスが行方不明になる。戻ってきた時、彼は記憶を失っていた。代わりに脳内に刻み込まれていたのは奇妙な物語。それは「世界の終わり」への大いなるシナリオだった…。
イラクからの帰還兵、野心的なポルノ女優、テロリストたち、永久エネルギー「流体カルマ」を発明した天才化学者。複雑な人物相関図と、幾重にも重なる陰謀は、08年7月4日の大統領選に向けて緊張のピークに達していく。
そう、「すすり泣きではなく、大いなる鳴動と共に世界が終わる」その日に向けて。
ドウェイン・ジョンソンことザ・ロック、サラ・ミシェル・ゲラー、前出のショーンと哀愁のキャストもいい。ずっと観てるとエイミー・ポーラやマンディ・ムーア、ケビン・スミス(よく見ないと分からない)も登場して楽しい。
冒頭から面白そうと惹き込まれるも、只一つの懸念はその冒頭語り部のジャスティン・ティンバーレイクが聖書(ヨハネの黙示録)を朗読する件から、ああ本作も聖書からの暗喩が多くあるのだろうと。得てしてアメリカ映画はそんなものだけど、聖書に馴染みがない人間としては中々紐解けなかったりするのだ。これがまだ映画を観ていて歯がゆい懸案。さておき、相変わらず混沌に次ぐ混沌で(それはもう観客置いてけぼりの怒濤の展開だ。)、何度も何度も巻き戻した。その度に苛立ちより期待度が高まるのはドニー・ダーコたる所以だろうか。
登場人物はこれでもかって程多いし、疑問となる行動がどんどん放り込まれるし、字幕だけでなく映像にもヒントがあるからもう大変大変。
数多の人物が数多の謎を抱えて終結へと一気に向かう様は壮快だけど、それまでが難解難解。だけどその分オチが雑というか、○○の手下をそれでまとめちゃう?っていう。思わず拍子抜け、まあ悪い裏切りではなかったけど。
監督のリチャード・ケリーは新たなテロ後のアメリカの未来を風刺したかったと。風刺対象となるものは、愛国者法、対外政策、代替燃料、ポップカルチャー、ポルノと多岐にわたり、それをSFスリラーに盛り込み、さらにアクションやミュージカルやロマンス、コメディの要素を加えて・・・ともう風呂敷広げすぎてごちゃごちゃです。
音楽(映像も面白くて実験的でいて、綺麗。)が凄く綺麗だと思えば、スコアはモービー。ピクシーズなんかも流れる。キラーズの「All These Things That I've Done」をジャスティンが歌い踊るPV風の映像も必見。ってか何でそんな映像が?かなり真面目に観てしまったけどこれってブラックコメディ?ちなみに多くの登場人物が死ぬけど、全員謎めいたままで死んでいきます。はは。
ほんとのとこ、終始重い雰囲気で物語は進むけれどシニカルでシュールな笑いが散りばめまくり。そのコントラストも妙にツボ。主役のロックがかなり笑えるキャラで。ショーン・ウィリアムは意外と終始シリアス。脇役かと思えば主役で、こういう演技は初めて観た。個人的にケビン・スミスとショーン・ウィリアムの共演が嬉しい(同じシーンはないけれど)。
1番面白いのが、特典のキャスト達のインタビューで、「脚本を読んだエージェントが内容を理解できずイライラして泣きそうだった。そんなストーリーなら面白そうだと僕も脚本を読んだが他の人と同様理解不可能だった。」「理解不可能な映画に出るのは初めてだ」「ストーリーも私の役柄も理解不可能だ」 はは、みんな理解不可能しか言ってない、うける。何だよその映画、とてつもなく最低か最高じゃんか。ある俳優は、悪い脚本でなく最高の脚本だから理解不可能と称賛していたり。1人の俳優の発言とは逆で、全体像はそこまで理解しづらいものではないと思うんですよね。大まかなストーリーは意外と普通に分かる、細かい部分で2、3疑問は残る。
見終わっても実はまだ分からない点が2点あって、また見返そうと思います。中毒的映画だなあもう。(そもそも解けるのかってハナシ)
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警官が口にする「流れよ我が涙」の台詞(ディックかよ!)と突っ込みつつ、同じディックの「戦争が終わり、世界の終わりが始まった」が思い出され身震い。なんなの偶然。そういえばディックの作品はカリフォルニアを舞台にしたものばかりらしいし。うわー。ヴァリスでも読もう。
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普通は「ない」だろ、ってものを「あり」にしちゃう、リチャード・ケリーの作家性(神経?)は凄いと思います。そこを受け入れられるかが、好き嫌いの分かれ道だろうな。
ちなみに、大好きです。これ観た人とお酒を飲みたいぐらい。