□DIG! @シアターN渋谷 公式HP

2004年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門審査員グランプリ!!!
世界中が唖然、愕然!「こんなに面白いドキュメンタリーがあっていいのか?!」

"ここまで見せていいのか?!!!"というその驚きの内容と、登場人物の強烈なキャラクター、人間ドラマとしての抜群の面白さで2004年サンダンスを興奮の渦に巻き込んだ話題作!「メタリカ:真実の瞬間」や、ラモーンズの「END OF THE CENTURY」など大物バンドを追ったドキュメントと違い、「DIG!」は当時ほぼ無名の2バンドを7年間にもわたって撮影。何が起こるかわからないまま回し続けたカメラは1,500時間超!、結果的にとてつもないドラマを記録することとなった。そのあまりの面白さは映画クリエイターたちをも唸らせ、ドキュメンタリー映画のニュー・スタンダードとして世界中の観客から大喝采を浴びている。

産業化されたロック・ビジネスの世界でインディーバンドの辿る運命とは・・・!?
1990年、ヘイト・アシュベリーにて結成、60年代ガレージ系サウンドを醸し出すブライアン・ジョーンズタウン・マサカー(BJM)。その良き友人、ライバルでもあるポートランド出身のダンディ・ウォーホルズ(DW)。出会った瞬間から両バンドは深い絆で結ばれる。しかし利益第一の音楽業界の中、互いに方向性の選択に迫られたとき、彼らの関係にはひびが入っていく・・・。メジャー・レーベルから注目を浴びつつも、徹底したアンチ商業主義を貫き、独自の道を突き進むBJMのリーダー、アントン・ニューコム。自分の音楽に絶対的な自信を持ち、他人に指示されることが大嫌いな俺様キャラのアントンは、ライヴで言うことをきかないメンバーと乱闘、ヤジをとばす客の頭を蹴り飛ばす…。そんなアントンのまさにロックンロールな生き方が、業界にうまく順応していくDWのリーダー、コートニー・テイラーのナレーションによって描かれ、米音楽業界の表と裏を浮き彫りにする。ともすれば他人には絶対見られたくないバンドの一面を躊躇なくさらけ出す内容は必見!ロックファンはもちろん、すべての人が楽しめる、超面白驚愕ドキュメンタリーがついに日本上陸!!

面白い・・確かに面白い。冒頭いきなりコーク=コカイン鼻からズズっと吸っちゃってるとこ映ってるし、ツアー中薬物所持で捕まるとこもガンガンカメラ回ってるし、破滅型の天才アントンは客の頭を思い切り蹴り上げるんですよ(あれは見てもそーとー痛い)。その後手錠をかけられるまでもカメラは回る。そんなアントンに振り回される、BJTMのメンバー。ステージ上での揉めっぷりも半端ない。レーベルを招いてのデビューが掛かったお披露目ライブでもいきなりステージ上で楽器投げ出してメンバーの乱闘。そこそこ曲も作れるけど、アントンほどのカリスマ性がないと言われるジョン・レノン似のBa.テッド(それでもヘロインで駄目になってしまったアントンの代わりにアルバムを仕上げるのはテッドだ)がVoをとる筈の曲をアントンが歌い始め、しまいにはマイクを使って、交互に罵倒し合い(まるで子供の言い合い)、歌もお互い譲るまいと2人で歌い、結果、テッドはベースを投げてそのまま脱退。凄いっしょ。けれど確かに、破滅型の天才アントンの存在感は凄いし、それ故の崩壊振りは見ていて悲しい。そして商業的ロック・シーンで革命を起こそうとするこのインディーバンドの行く末や2つのバンドの方向性のズレも、日本でも身近でもあるようでちょっと悲しくなる。あとタンバリンを叩いてる、飛び道具的、ジョエルがよかった。レコード会社の社長と会う契約でもアントンじゃなく、ジョエルを行かせるとこから、意外や頼りになる常識人?って思う。ズボンからおしりにビールを流して喜んでますが・・。


見終わって、2人でもらした感想は、「ダンディ・ウォーホルズってかっこ良くない?」
シューゲナイザーというか、My Bloody Valentineぽい。
VodafoneのCMで曲を使われて、人気が出たそうだ。