メイン・ディッシュ (集英社文庫)

メイン・ディッシュ (集英社文庫)

連作短編としながら交互に繋がる話。その骨組が興味深い。骨組が分かる中盤と、決壊する終盤に、ほぅ、っと痛快。何度なくやられた!としっぺ返しでなくってどんでん返し。料理が兎に角美味しそうで、ミステリも日常を扱ったものが多く、会話が多くリズミカルなので、読みやすく、読書しない人にもお薦め。


ゴシップガール〈6〉もうすぐ春がやってくる篇 ゴシップガール〈7〉卒業だなんて信じられない篇 ゴシップガール〈8〉今夜もパーティは終わらない篇

NYアッパーサイドを舞台に、オシャレでハイソなティーンを描いた人気シリーズがいつの間にか立て続けに発刊。人物を繋ぐ線がかなり交錯。高校の卒業式に着飾るドレスがオスカーデラレンタってハリウッド女優が着るドレスでしか聞いた事ないよ。向こうではもうドラマ化が始まってるそうだ。

携帯小説を読んだ事も、予定もないけれど。もしかすっと、それらと何ら変わりないのかも。いや、これはカルチャーだよ。中身はうすっぺらぺらだけど。重厚ぶって薄っぺらなものより、薄っぺらでも着飾らない方が悪くはあるまい。



日本でも悲恋ばかり扱わずこういうハッピーなものを出せばいいのに。救われない世界を描いた「トゥウェルブ」にしたってどこか乾いていて、じめじめしていない。