久々に1日で2本鑑賞。渋谷→新宿のハシゴ。
伊勢丹から向こうの、すっかり新しくなってしまった風景にいまだ慣れない。


・「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」@渋谷シネマGAGA!

アニー・リーボヴィッツ。彼女が写真を撮るなら、どんなセレブでも喜んでやってくる。彼女の写真家としての人生は、1970年にローリング・ストーン誌の写真を撮ることから始まった。ミュージシャンたちの素顔を収め成功し、やがてヴァニティ・フェア誌に移籍。よりメッセージ性の強い写真を撮るようになる。

セレブリティたちは何故、彼女の前で心まで裸になるのか。女として、母として、<旬>であり続ける仕事人として──。100人のセレブリティが証言する世界一の女流写真家アニー・リーボヴィッツの生き様とは

カメラを嗜む訳ではない。アニー・リーボヴィッツのファンという訳でもない。映画に求めるのは現実逃避なのでドキュメンタリーものが好きではない。では、何故観たのかという1点のチョイスは、予告にクリス・ロックが居たから。ビバ! 本編でも確かに数10秒映っていました。ウム、満足。 映画も興味深くは観る。パートナーの“アメリカの知性”と言われたスーザン・ソンタグの事や50歳を過ぎての出産について描かれるのかと思いきやそこはサラっと。主にはローリング・ストーン誌時代の事が多く描かれる。ヴァニティ・フェア誌のがどちらかと言えば興味深いのだけれど。


・「潜水服は蝶の夢を見る」@新宿バルト9
 

病院のベッドで目を開けたジャン=ドーは、自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。ジャン=ドーは雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親だった。彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。その時、彼の記憶と想像力は、動かない体から蝶のように飛び立った…。

前日に仕事でバスキアについて調べていたら、タイムリーなのか、『バスキア』を撮った監督。これは前評判通り、とても良かったです。映像も綺麗だし、話もすっきりまとまっている。アメリカ映画しか好まない人が珍しい。カメラワークや主人公の語り口も面白かったです。  実話故のお涙頂戴感、とは違って。感動のベクトルが想像と違う方向に向かって、こういう切り口もあるんだな、と。不思議な感覚。時折挟まれるフワフワという映像によるトリップ感と相俟って。おかしな言い方だけど、映画監督というより映像作家といった方がいいのかな、この人は。

新宿バルト9は初。普通のシネコンとは違って落ち着いた雰囲気が大人っぽい。雰囲気がいいです。ただ席自体は手狭でちょっと辛かったのでした。



地味に、→にメモっていた映画の制覇達成〜。3月も目白押しだったりします。
ひ〜。嬉しい悲鳴。
今日予告で見た『フローズン・タイム』も気になるのだ。面白そう!