youmay2009-05-04

PARIS(パリ)@下高井戸シネマ
初回上映にて。意外と混んでいて驚き。年齢層は高め。老紳士老婦人の皆様方。お洒落好きする感じもしなくなくなくなく――。


遅ればせな、「PARIS」。セドリック・クラピッシュ監督×ロマン・デュリス主演、という馴染みのタッグ、おフランス作品。基本、アメリカ映画とアジア映画(邦画除く)以外苦手の中、よく観るロマン・デュリス主演のフランス映画。イコール、クラピッシュ作品な訳だけど。クラピッシュらしい作品。今までの彼の作品を彷彿とさせるよな。そして、続々顔がいびつになっていくロマン・デュリスです。現代のパリで暮らす様々な人々がクロスする群像劇。といってもそうはクロスしない。某監督たちみたいに、最後に全てが繋がる鳥肌のような展開を期待してただけに、少し肩透かし。心臓病を患う青年、3人の子を持つシングルマザーである青年の姉、教え子に恋する老教授、彼の弟の建築家、市場で働く人々、可憐な魅力を振りまく女学生、パン屋の女主人とアルバイトの少女、アフリカからの移民、パリコレに出向く富裕層etc。様々な地位・人種のパリの人々が登場し、皆が皆、哀しい人々。そんな彼等の悲哀を淡々と描いていく。ラストの音が切れる前の1カットは希望を抱かせて良かったです。橋の上の彼。


そして、メラニー・ロランが美しい。めちゃくちゃくちゃくちゃに可愛い。登場の1カットで腰砕け。久し振りにスクリーンに恋しました。あんなに可愛くてキレイで可憐な女の子っているんですね。「心配しないで」はスルーでした。次回作はタランティーノの新作で、ブラッド・ピットの相手役。というかメラニー・ロランが主役なのか(少女の復讐劇うんたら)。この美しさは罪です。


あと、パリの街並は綺麗だな、って(なんて、ふつーの感想。) そこに色んな物が渦巻いていようとも。