チョコチョコと暇を見つけては観ていたシネマたち。

フローズン・タイム [DVD]

フローズン・タイム [DVD]

見るからにアート系のこちらはフォトグラファー出身のショーン・エリス監督作。映像命の単なるお洒落映画という予想を裏切り、純粋な恋愛映画。ラストもロマンチックでとてもいい。おバカな奴らが多々登場するこれまた予想外なコメディ部分も笑える。イギリス映画特有の暗さというか低温度というか渇いた雰囲気がまたグー。映像は勿論、ストーリーにやられた愛すべき作品でした。


香港国際警察、中国国際警察、SWAT、イギリス国際警察などの国際色豊かな精鋭チームを主役に。こういうチーム編成もの好き。敵も敵でアメリカ軍、韓国軍、ベトナム軍の元兵士(スナイパーや軍事戦略家)など猛者共が大集合。インターポールと国際テロというワールドワイドな5対5対決。燃える!総じて全編の重く見せたい空気と、彼らの自己紹介が文字テロップでなされるチープさのコントラストがまたいい。ショーン・ユーにしても彼等のアクションや軽い身のこなしにまたも感服。香港映画は広東語と英語が混じるのもまたいい。展開が速過ぎるのも新しい。わざとらしい映像演出もなかなか。ただ血が凄過ぎる。とにかく血血血の出血多量(PG-12 指定)。しかし銃撃戦(ガンアクション)が格好いいなんて初めて思ったし、のっけから惹き込まれる。なんと製作総指揮が無敵の男、スティーブン・セガール。悶える! そして唐突に現れる葉巻をくわえたサモ・ハン・キンポー。泣ける! ポヨンポヨンのカビゴンみたいな体形でも強くて速いサモハンかっけー。怒濤のような銃撃戦に誰もがガンさばきがサマになってかっこ良く、クールセクシーなスナイパーのマギーQに、えなりかずき風スナイパーのシア・ユイ。小綺麗なヴァネス・ウーも意外に決まっていて身のこなしもスマート、かなりおいしい役。それでも1番は衰えを知らないサモハンですが。かっこよ過ぎ! /安っぽい作りや熱血路線、所々のイメージビデオみたいの導入など戦隊モノみたい。ラストもまとめきれてないけども、久々に大作ぶった良いB級作品でしたー。DVD購入してもOKかも。


ハンティング・パーティ-CIAの陰謀- [DVD]

ハンティング・パーティ-CIAの陰謀- [DVD]

あまりにも捕まりませんねと映画にまでされてしまったラドバン・カラジッチ。本作では、500万$の懸賞金をかけながら"建て前"の追跡で5年も逃し続けている(=つまり裏で手を組んでいる)とNATO、国連やCIAをラストまで痛烈に皮肉る。しかし2008年にラドバンが逮捕。という事で結末寸前までは事実に基づいているらしい。無論脚色はあるだろうが。その結末の"現代の神話"で、それまでの世界観や事実であるが故の信憑性が崩壊。これは要らなかったと思う。題材だけに「面白かった」じゃ片付けられない作品で。ジェノサイドの戦犯と言われる人物でも、ある人民から見れば偉大な指導者という反面もあったりして人種間の問題は善悪だけじゃうまく触れられない。そもそもボスニア紛争の事を分かっているのかと言えば分かっていないし。ラドバンの逮捕を許したのが今の状勢なのかってそれも実感できる訳もないし。これが本当だとは思わないけど、きっかけは大事である。あまりに規模が大き過ぎて一個人で考えても、っていう虚無感も漂いますけどね。役者はどれも間違いなかったけど、テレンス・ハワード良いな。ジェシー・アイゼンバーグは『イカとクジラ』とは別人。ちょっと、アダム・ランバーグっぽい。ユダヤ系なのかな。リチャード・ギアは汚れ役が板に付いてきた。


レディアサシン [DVD]

レディアサシン [DVD]

ダリオ・アルジェントの娘、アーシア・アルジェント主演作。悪名高きT.J.リロイの『サラ、いつわりの祈り』以降どうかな、と久し振りに観ました。病的な美しさながらも非常に綺麗。結局愛から逃げられない女、をいつもの如く体を張って熱演。製作はフランスで、それらしくアクションやサスペンスより愛欲に重きを。タイトルに全くそぐわない内容(正直、『ニキータ』もしくは『ロング・キス・グッドナイト』みたいのを想像)も、後半舞台が香港になってからサスペンス色が増して良いかも。あの特有の熱気と喧騒のあふれる映像、香港って本当にいいですよね。カール・ンのクールさとオチ含み、ラストの終わり方は大変良かったです。


『タラデガ・ナイト』の主演コンビとクルーで贈るお馬鹿Movie。ウィル・フェレルは当然のこと、ジョン・C・ライリーの壊れ振りが破格。ステップどころか本当の兄弟に見えてくるのだ。タラデガの方が面白いのはココだけの話で、下品さに辟易ながらも家族の愛と最後の顛末に涙。くだんねー!女になって一夜を共にしたい男の答えが「ジョン・ステイモス」に吹いた。カメオ出演は人気者セス・ローゲン。製作はジャド・アパトー。そんな強烈タッグで一番ぶっ飛んでたのは、弟の妻を演じたキャスリン・ハーンでしたとさ。ちなみに音楽はなかなかクール。DVD特典を見たら、音楽はジョン・ブライオン!←「パンチ・ドランク・ラブ」の人。ちなみにジョン・C・ライリーは、ポール・トーマス・アンダーソン作品の常連。


ニューヨーク高校白書~ゴーゴーダンサー潜入大作戦~ [DVD]

ニューヨーク高校白書~ゴーゴーダンサー潜入大作戦~ [DVD]

近年稀にみる駄作。ジャケの趣とは違い実はシリアスなストーリーで、しかしいいとこなし。青春映画で大事な掴み、オープニングの音楽から映像から残念極まりない感じでした。


あいつはママのボーイフレンド [DVD]

あいつはママのボーイフレンド [DVD]

メグ・ライアン×アントニオ・バンデラス×コリン・ハンクス×セルマ・ブレア。楽しそうね、なんて期待を裏切りタイトルを裏切らないB級でした。落ち目と言えメグ・ライアンのぶくぶく肉襦袢姿に衝撃。セルマはセクシーもいつも痛々しいのだった。


シンデレラストーリー2:ドリームダンサー 特別版 [DVD]

シンデレラストーリー2:ドリームダンサー 特別版 [DVD]

現代版シンデレラ。ゆる〜いストーリーに、ダンスと音楽が肝。主演はディズニー発のセレナ・ゴメス。写真で見たイメージと違い華奢で可愛い。ファニーフェイスのせいかローティーンに見える、高校生役なのに(親友役の子も然り)。相手役のドリュー・シーリーはアダム・ガルシアに瓜二つ。シンデレラの映画化といえば同じくディズニーが生んだアイドル、ヒラリー・ダフの『シンデレラ・ストーリー』。その第2弾って感じ。ヒラリーが落としたのは携帯電話で、今回は携帯プレーヤーていう今どき仕上げ。予告に『ガール・フレンド』の映画化?まさに学園ティーンムービーって感じで面白そう!


ヴァンパイア・アクションと見せ掛けて、ところがどっこいすっとこどっこいな、Twinsのシャーリーン・チョイとエディソン・チャンの腰砕けなC級ラブコメ。豪華よりどりみどりのイーキン・チェン、ジャッキー・チェンカレン・モクアンソニー・ウォンのドタバタ劇にも腰砕け。唯一の救いは、いつ見ても美少女過ぎなTwinsのジリアン・チョン。どストライクにキュートで目がハート!そして香港アイドルのアクションは素晴らしい。戦う女の子って可愛いね!最後のアクションシーンで満足なツインズを愛でる今作は、2003年の香港NO1ヒット作。今思えばこれって『トワイライト〜初恋〜』の先取りなんじゃ。←バンパイアと人間の恋。


続いて2。続編と名ばかり舞台は古代。ジリアン・チョンのキュートさに拍車がかかりますます最高。可愛すぎて鼻血で溺れ死ぬ。深津絵里っぽいのかな。見せ場は彼女の序盤のアクション。足に装着した鎖のような剣さばきのかっこ良さとクールな衣装がかわいい。ジェイシー・チェン←ジャッキー・チェン息子、はどうも華がない、なのにスポットライト浴びまくり。旧作では出ずっぱりのエディソン・チャン。早々の登場も…消えるの、早! シリアスなのかコメディなのか見当がつかないまま幕切れ。女帝の魔術に思わず脱力。誰だ、脚本書いたやつは出てこい。


どちらにしてもこういう映画は小学生に観て貰いたい。
自分が小学生の時にキョンシーに夢中になったように。


インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

インディが老化しとる。ケイトの黒髪に違和感。KGBが映画に久々に現れた。そんな事象に時代の流れを感じながら、映像特典の"プレビズ"には目から鱗。そう、時代は常に進化している。クリスタル・スカイの正体は逆に時代にそぐわない違和感。そのネタにどこまでも童心なスピルバーグにある種の畏怖を感じながら、原案はジョージ・ルーカスらしいよ。



何年か前に購入していたDVDを今更鑑賞。

偶然なのか?計画なのか?
絡み合ういくつもの「謎」が明かされた時、
すべての予想を覆す、驚愕のラストが待ち受ける


人気のない駐車場である男が殺される。そしてある部屋でもボディガードと男が殺される。ある空港では青年の前に車椅子の男・グッドキャットが現れ、20年前の悲劇を語り出す。その後、青年は…。一方、失業に恋人の浮気と不運続きのスレヴンは、友人ニックを頼ってNYへやって来る。しかし到着早々強盗に一発をくらい、鼻を骨折させられ、ニックの部屋でシャワーを浴びると部屋がノックされ、砂糖を借りに部屋に飛び込んできた隣人の検視官リンジーとやり取りするうち意識し合うふたり。しかしスレヴンはニックと人違いされ、バスタオル1枚の姿で、マフィア・ボスの元へと連れ去られる。ニックと間違われたまま彼の借金の肩代わりに、ボスと敵対するラビの息子の殺害を命じられるスレヴンだが、そのラビにも誘拐され借金の返済を求められる。さらに2つのマフィアを監視する刑事にも目をつけられ絶体絶命の状況に陥ったスレヴン。そして、すべての裏側には凄腕の殺し屋・グッドキャットの姿があり……。

ジョシュ・ハートネットブルース・ウィリスルーシー・リューモーガン・フリーマンベン・キングスレースタンリー・トゥッチ、豪華より渋いキャスティングに外れはない予感。思ったより全編落ち着いたトーンに、スタイリッシュな映像が、心地いい。オチは読めなくはないけど、"バッドドッグ"から後の件はしてやられたり。常にぬぼーなイメージなジョシュは『シン・シティ』並に格好いい仕上がりっす。昔のブラッド・ピットを思わせたり。ルーシー・リューも魅力的な女性を。2人の恋の落ち方はとても素敵で、これだけでラブコメが作れそうな。

ジョシュ・ハートネットは『ホワイト・ライズ』といいなかなか脚本に恵まれている。と言う訳で監督は『ホワイト・ライズ』のポール・マクギガン。特典にはもう1枚DVD。役作りについての監督、キャストのセッションが見られるのが嬉しい。



久々にショウビズカウントダウンを観た。スティーヴィー・ホアン売れてるなあ。