白い紙/サラム

白い紙/サラム

買った訳ではないけれど、読む機会がありました。一人称が無いのは素敵かもしれない。←白い紙。一見好きなのはサラムかもしれないけど。初めて頁をめくった時は度肝抜かれましたけど。「田中先生」って。という訳でイラン人の女性が日本語で書く小説。パナソニックにSEとして勤めているそうで、Wow、才媛。留学生文学賞は既知も、昨年の芥川賞候補とは知らなんだ。事実を多く含みがちな話なのかなあとむちむちむーち無知な自分は目を逸らせず読み進めてしまったんだけど。それとはまた別次元の話で、クープランドの「神は日本を憎んでいる」を久々に読んだけどやはり、苦手。どんなに好きな作家でも日本は題材にとってほしくない。これは愛国心が足りない話ではなく、少し夢想家なだけ。

やんごとなき読者

やんごとなき読者

齢80を過ぎたエリザベス女王が読書の魅力に取り付かれたら・・・・・?というお話。読みたい本のリストや、1冊の本から次に読みたい本へと繋がっていく様子は、読者好き(かろうじて)の観点から頷けるも、期待を裏切られた感は否めない。もっとユーモアに満ちているかと思えば、淡々としていて。イギリスだから当たり前か。さすがのオフビート具合でしたとさ。英国王室に対する風刺や英文学がズラズラ出てくるので、それに馴染みがない点でも惹かれなかったのかも。薄い本なのでザックリ読める。ラストはマル。明大前の啓文堂書店で見つけた1冊でした。

少し変わった子あります (文春文庫)

少し変わった子あります (文春文庫)

かのヒッチコックは言った。マクガフィンが不明のままでも問題はない、と。これもその類に当たるのか。いやいやいや。そもそもどこまでがマクガフィンなのか。ミステリーがミステリアスに終わるのはどうなの?衝撃度が高ければWelcomeですが、中途半端なミステリアス。『世代交代』は読めたことだし。ヒッチコックでは「ロープ」が好きだ。

「係長」山口瞳の処世術

「係長」山口瞳の処世術

エッセイ的なもの、こういうのは好きじゃない。それはきっと自分が美化をしてしまいがちな人で、神格化してしまった人の人間味の部分を見たくないという思いがあるから(坂口三千代の「クラクラ日記」は面白かったような)。ただこれは冒頭からちょっと興味深い。奥野健男といえば「太宰治論」で有名な訳だが、山口瞳とは麻布中学の同級生でそもそも山口瞳に薦められて太宰を読み出したエピソードなど。掴みはOK。実はその山口も家庭教師の影響を色濃く受けていたことがのちにバレる。でもってこの辺の関係性が凄い。中学の2つ上に吉行淳之介、1つ下に北杜夫、当時の山口の家庭教師が樫原雅春(「文藝春秋」週刊文春」の編集長)。すると、上記の家庭教師の受け売りで山口が太宰を薦めたくだりにも鳥肌が。

ジーザス・サン (エクス・リブリス)

ジーザス・サン (エクス・リブリス)

デニス・ジョンソン。ジミヘンのギターに影響を受けて文章を書き始めたという。なんじゃソラ! じゃ僕はTWINKLEのギターの音に憧れて文章を書き始めました。キラキラ。なんてね。全くキラキラ文章じゃないですし。眠る前に読み進めてるので遅行。



まんがー。


宇宙兄弟(9) (モーニングKC)

宇宙兄弟(9) (モーニングKC)

今回はブライアンに泣かされる。毎巻何だかんだで泣きそうになるよ。今回某女性誌にレビュー書きました。192ワードじゃ表せないってーの。

BILLY BAT(3) (モーニングKC)

BILLY BAT(3) (モーニングKC)

段々盛り上がってきた。まずいね。面白い。

新世紀エヴァンゲリオン 12 (角川コミックス・エース 12-12)

新世紀エヴァンゲリオン 12 (角川コミックス・エース 12-12)

ちっとも売ってないと思ったら物凄い売れ行きだったようで。増刷になってようやく購入。アニメはリアルタイムで観ていても、劇場版を観ていないのであまり語れないけど、漫画の展開もいいな。ただどうしても好きになれない、嫌悪感を感じる部分があって。僕は『レオン』という映画がどうも好きじゃないんですが。そういう事なのかも。



映画が好き。というと何が好き?と聞かれると返答に困りませんか?
そして女の子は『レオン』が好きで、男性はジャームッシュもしくは、『パリ、テキサス』が好きである。当社比。