失われた肌 [DVD]

失われた肌 [DVD]

サスペンスを期待していたら徐々に違う様相を呈し、『初恋の来た道』よろしく、女性に戦慄を覚える。抽象的に台詞に含まれる繋がりそうなキーワード。掴めそうで掴めない。じれったく、モヤモヤ頭をもたげなら進めるとラストになればなんて事ない。展開の速さは鮮やか。ガエルは久々に綺麗に撮られていて、かつ彼らしい作品。


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映画ってだけですべてを愛せそうな気がしてそんな中でも苦手なものをこっそり。『ヴァージン・スーサイズ』『初恋の来た道』『アメリ』。繋げます。
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ブロークン・イングリッシュ [DVD]

ブロークン・イングリッシュ [DVD]

あの匂いがそこはかとなく遠巻きに見ていたら、イグザクトリー親友だそう。監督・脚本はジョン・カサヴェテスジーナ・ローランズの娘のゾーイ・カサヴェテス。兄は『きみに読む物語』『アルファ・ドッグ』でメガホンを執ったニック・カサヴェテス。音楽を手掛けるのはフレンチ・エレクトロユニット。どこまでもとてつもなくソフィアコッポラである。普段ならプイのポイですが、主演がパーカー・ポージーなら話が別だ。“インディーズの女王”の冠に相応しいのか、ぽい雰囲気に、まさにフランスという俳優の配置。コッポラとは違う趣も、想像通りの作品でした。低温さは心地よく。面白い彼女ばかり観てきたけれど、綺麗な女性だったんだなと。女性監督はこういう点が素晴らしい。ポージーのファッションがどれも素敵。素敵だけど、普通の30代女性、のポージーじゃ段々飽きが来る。個人的にはポージーと街並み(+店内)を眺めるシネマ。ちなみに彼女のこれまでのBESTカップリングは、×アラン・カミング


イングロリアス・バスターズ [DVD]

イングロリアス・バスターズ [DVD]

完璧なるメラニー・ロラン目当てで。美しいけど、『PARIS』のtheパリジェンヌな美しさは越えられず。ブロンドよりブルネットが好みかな。なんて言いつつ『オーケストラ!』も観たい。タランティーノといえば“会話”の人。“音楽”含んで相変わらず、“らしさ”爆発。クリストフ・ヴァルツがは評判通り良かった。



僕たちのケビン・スミスが帰ってきた!
『コップ・アウト』公開記念。ブルース・ウィリス主演だけあって久々のケビンスミス作品が劇場で〜・・・・すんっ(むせび泣き)

恋するポルノ?グラフィティ [DVD]

恋するポルノ?グラフィティ [DVD]

こちら『Zack and Miri Make a Porno』は、DVDスルー。担当者はタイトルを熟考するように。(新宿のタワーで店員のお姉さんに、「あの、、恋するポルノグラフィティありますか?」と尋ねる恥ずかしさ)
セス・ローゲンエリザベス・バンクスジャスティン・ロングに、繋がってるなあと感じることが嬉しかったり。変わりながら変わってないことが嬉しかったり。つまりとにかく全部が嬉しいんです。
言いつつ、導入部は恐る恐る。ニュージャージーシリーズ以降はあまりいい声は聞こえてないし、主演2人も違和感はやや…。しかし暫くすれば、ナーニいつものワールドへようこそ!愛すべきボンクラ大集合のケビン・スミス節。
相変わらずの下品かつ差別も加えた際どいブラックジョークにもう笑いが止まらない。ああ、帰るべきところに帰った感覚。ジェイ&サイレント・ボブのジェイことジェイソン・ミューズも登場。嬉しすぎる。ジェイではないけど言ってることもやってることも変わらないのであーる。
Fワードも連発。『ブロークン・イングリッシュ』観賞後なので落差にまた爆笑。ははは!
映画オタクらしい愛のこもったオマージュ。ポルノ作品のタイトルは名作のタイトルを文字ろうと。もうアホすぎる。馬鹿げて何気に秀逸なフレーズのオンパレード。決まったのはやっぱりアレ(笑)。SW好きにも程がある。続編のタイトルやら何やら衣装やらくだらな過ぎて。ひー、泣ける!

リアリティがないようで閉店後のコーヒーショップでポルノ作品を撮るアイデアは、ケビン・スミス自身が働くコンビニを舞台に閉店後に撮影してサンダンス映画祭の話題をかっさらった『クラークス』と同じなのかも。
ポルノがコーヒー豆の上で純愛に変わる(笑)。音楽も絶妙。タランティーノの申し子というか以後の人、ケビン・スミス。“会話”も相変わらず光ってます。
「ジェイ&サイレント・ボブの逆襲」の流れで行くのかな、と途中から「チェイシング・エイミー」へ。痛さと切なさと甘酸っぱさを伴う。おふざけばかりに見えて、いつも大切で身近で、時には壮大に、真摯なメッセージを込めている。だからいつまでもケビン・スミスが大好きなんです。